SWANSブランドヒストリー vol.3|くもり止め機能の進化の歴史

山本光学で働く3年目の社員がSWANSの歴史を紐解いていくブログ第3弾。
今回は今もSWANSをSWANSたらしめているテクノロジー「くもり止め機能」の歴史を辿ってみます。

本格防曇機能を搭載したスノーゴーグル

世界初の本格防曇機能を備えたゴーグル「No.S-115」

くもり止め機能のはじまり

まずはスノーゴーグルのくもり止め機能の進化のお話から。
1960年頃から日本国内でスキーブームが起こり、その頃から当社も本格的にスノーゴーグルを手がけていきました。

1971年(昭和46年)に世界で初めて本格的なくもり止め機能を搭載したゴーグル「No.S-115」を開発。
それまで販売していたゴーグルは、海外のスキー場ではくもらなくても、湿度の高い日本のスキー場ではくもってしまいました。
日本の気候に適したくもり止めを研究した結果、表面についた水分を吸収してしまうという画期的なレンズ機能を持つゴーグルが生まれました。

初めての電熱式ゴーグル「710ED」

くもり止め機能の進化

1979年(昭和54年)に発表した「710ED」というゴーグルに搭載したのは、電熱線をレンズに取りつけ、レンズそのものを温めてくもりを解消するという驚きのアイデアでした。
現在も後継モデル「XED」を販売しており、バックカントリーや本格的な雪山登山、人命救助の現場など、過酷な環境でその性能は評価され続けています。

「地獄みたいな環境でもくもらないゴーグル」という意味から「地獄ゴーグル」というあだ名でユーザーの皆からも親しまれています笑

ターボファン搭載スノーゴーグル

初代ターボファン搭載ゴーグル「725-TB」

ターボファン搭載ゴーグル登場

くもり排除への徹底的な追究は止まりません。
1981年(昭和56年)には、小さなファンをゴーグルの上部に取り付けた製品を開発。
このファンが回るとゴーグル内の温かく湿った空気が排除され、代わりに冷たくて乾いた空気を取り込みます。
のちに、自動的に湿気を感知しファンが作動する後継モデル「TBR」が登場します。

ゴーグル換気機能「A-BLOW SYSTEM」

レンズポップアップ機能「A-BLOW SYSTEM」

唯一無二のくもり止め機能「A-BLOW SYSTEM」登場

2015年(平成27年)には「A-BLOW SYSTEM」を搭載したスノーゴーグル「[ROV]O」が発売。
当社独自のレンズがポップアップする機能は、「SWANSがやべーの出してきたぞ!」と発売当初は大きな話題となりました。
SWANSのスノーゴーグルといえば?と聞かれれば真っ先に出てくるのがこの「呼吸するゴーグル」。今や当社を代表する機能となっています。

くもり止め・度付きスイムゴーグル

くもり止め標準装備のスイミングゴーグル「SW-AF1」

「くもり止め」と「度付き」スイミングゴーグルの進化

さて、ここからはスイミングゴーグルのくもり止め機能のお話です。
1982年(昭和57年)に発表されたスイミングゴーグル「SW-AF1」には、元々くもり止め加工が施されているレンズが初めて採用されます。
これによってスイマーは、度々くもり止め液を塗る煩わしさから解放されました。

さらに1986年(昭和61 年)には、SWANSの独壇場である「くもり止め」と「度付き」という2つの独自技術によって生まれた画期的なゴーグル「SW-AF7」も登場します。

「Premium ANTI-FOG」ロゴ

強力なくもり止め「Premium ANTI-FOG」登場

2014年(平成26年)には、従来のくもり止めより強い防曇性能を持った「Premium ANTI-FOG-プレミアムアンチフォグ-」が登場。
従来よりはるかに強力な防曇機能として、今やスイミングゴーグル・スノーゴーグルには欠かせない機能となっています。

「re:non」ロゴ

レンズを拭いてくもりを防ぐ新機能「re:non」

スイマーが無意識にやってしまう「レンズの内側を指でこする」行為をしてしまっても大丈夫。
むしろレンズ内側を指で撫でることでくもり止め機能が回復するという、スイマーがついやってしまうあるある行為を逆手に取った、新しい機能が2022年(令和4年)に誕生しました。
くもり止め機能の耐久性が高くひとつのゴーグルを長く使えることから、環境面に配慮した機能としての役割も果たしています。

以上、長くなってしまいましたが、スノーゴーグルとスイミングゴーグルの「くもり止め機能」の歴史のお話でした。
次回はプロアスリートとSWANSの繋がりの歴史についてお話ししたいと思います。




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