それまでレンズ製造の最終工程で加工していた通常のミラー処理では、ミラー面が最表層にレイアウトされるため、よく剥離が起こることが問題となっていました。
しかし、このミラーインサート技術ではレンズの内側にミラー層が閉じ込められるため剥離がおきる心配がありません。
また、あらかじめ均一にミラー加工されている層が成型されるため、色ムラがなく視野角によって色が異なる現象も起きません。
更にグラスやスノーゴーグルのレンズにおいてはペトロイドコーティングが最表層にレイアウトされ、防傷効果が十分に発揮される為、キズそのものにも強いタフなミラーレンズとなっています。
均一ミラーシートを使用する為
視界に色ムラが全くありません。
今までハードコートのうえにあったミラーを2層下に
潜り込ませたことでレンズ本来の防傷効果が発揮されます。
レンズの中にミラーを閉じ込めているので、
剥がれることはありません。
ミラー剥離は一般的に、ミラー面に細かい傷がつき、その箇所から水分などが浸食していき、密着力が低下したところに摩擦などの外部影響が働き発生することが多いです。スイミングゴーグルのミラーコートはそのデリケートさや、剥がれたミラーで視界不良が起こることがストレスになっていましたがMITレンズを搭載したモデルではミラーが剥離することは無く、製品寿命も長くなります。
グラスタイプのアイウェアではその使用シーンが多岐にわたるため、外面/内面共にミラー層がポリカーボネート層とハードコート層に守られている構成となっており、飛び石や汗、海水や雨など、あらゆる要因からミラーを保護できるようになっています。
ゴーグルのレンズにおいては、曇りを抑制するダブルレンズ構造のため多少複雑に見えますが、ミラー層がポリカーボネート層とハードコート層に守られている構成はグラスの構成と同じです。天候や時間帯に応じてレンズを交換することが多いスノースポーツシーンでは、レンズ面に触れることに過敏にならずに済み、グローブをつけたまま、屋外でレンズを交換するような際に感じていたストレスも軽減されます。