サポート担当・鈴木(左)と大橋選手(右)
アスリートが持つアイウェアへのこだわりを、サポート担当者が紹介するシリーズ。
今回は、競泳・大橋悠依選手についてサポート担当・鈴木さんに伺います。
大橋選手が使用するSniper(SR-10)
※右アイカップに入るのは大橋選手のサイン
■大橋選手とSWANSとの出会いとは?
大橋選手は大学生の頃からSWANSのゴーグルを使ってくれています。そのきっかけは、東京での代表選手の合宿中にその当時使用していたノンクッションタイプの競泳用ゴーグル(ゴーグルの顔にあたる部分にクッションがついていないタイプ)が壊れてしまったこと。
合宿所から一番近かったスポーツ量販店に駆け込み、店頭にあったSWANSのSniper(SR-10)を購入し、またすぐ練習に戻ったそうです。その後、Sniperをつけて世界選手権にも出場し、銀・銅メダルを獲得!
出会いは突然でしたが、気が付くとその時から10年以上にわたり、SWANSのSniper(SR-10)を愛用し、今では良きパートナーとして大橋選手の競泳人生を支える相棒となっているそうです。
得意の背泳ぎで進む大橋選手
■Sniper(SR-10)を使い続ける理由とは?
大橋選手にSWANSのSniper(SR-10)を長く愛用している理由を聞くと、「SWANSのSniper(SR-10)は、背泳ぎの際の横の視界が違うんです」との回答が。
大橋選手の専門種目である『個人メドレー』は、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の4つの泳法を一人で行います。その中でも、特に背泳ぎは進行方向が見えないため、サイドのコースロープを使って自身の位置取りやターンまでの距離などを確認しています。Sniper(SR-10)はこの横の視界が歪みなくクリアに見え、泳いでいる際に絶妙にしっくりくるとのこと。
世界トップレベルの大橋選手の活躍を視界からサポートできていることは大変うれしいことです。
Sniper(SR-10)に採用されているノンクッションタイプは主に競泳用で多い形状です。クッションがないことで流水抵抗が低減されるため、タイムアップにつながると考えられています。大橋選手の場合は、このメリットに加え、クッションの厚みのないことでアイカップの端まで視界が使えることで、横(サイド)の視界の確保につながっていると考えられます。
新製品もいくつかご紹介したのですが、Sniper(SR-10)の視界に勝るものはない、と10年以上にわたり使い続けてくれているのは、特に背泳ぎを得意とする大橋選手にとって、横(サイド)の見え方にこだわることが勝利につながるからではないかと思います。
選手に最高のパフォーマンスを発揮してもらうためにはコミュニケーションの取り方も大切
■カラーへのこだわりとは?
東京大会の前から『エメラルドミラー』のレンズを使っていただいています。東京大会の際もこのレンズでした。
水中での見えやすさからこのカラーを選んでいるようです。
ベルトは「とにかく派手な色で!」と伺うことが多いですね。蛍光色や2色のベルトなど、「こんな組み合わせもできるけどどう?」と提案しながら選んでいただきます。
実は競泳選手にとって、ゴーグルは唯一競技中に個性を出せるアイテムとも言えます。水着やキャップはチームで決められたものを使用することが殆どであるためです。そのためゴーグルのレンズ・ベルトカラーにはこだわりを持つ選手が多く、『ゲン担ぎ』的な意味合いもあるのではないかと思います。
サポートを担当する側としては、選手の心情や状態を察し、程よい距離感を保ちながら、提案することを心がけています。広告宣伝のためにこれを使って!というスタンスではなく、純粋に「選手に頑張ってほしい」「選手が頑張れるギアでありたい」気持ちです。この思いは私だけのものではなく、山本光学の行動指針として掲げられている「ユーザーファースト」に通ずるものであり、山本光学ならではのスタンスだと考えています。
大橋悠依選手
■大橋選手プロフィール
大橋悠依(おおはし ゆい)
生年月日:1995年10月18日
出身:滋賀県彦根市/滋賀県立草津東高校、東洋大学
所属:イトマン東進
大会成績:
・2018年
東京パンパシフィック水泳選手権
200m個人メドレー 優勝
400m個人メドレー 優勝
・2019年
光州 世界水泳選手権
400m個人メドレー 3位
・2021年
2020東京オリンピック
200m個人メドレー 優勝
400m個人メドレー 優勝
・2023年
福岡 世界水泳選手権
200m個人メドレー 6位
Instagram:yui_ohashi
X(旧Twitter):Yui_Ohashi